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「超解読!はじめてのカント『純粋理性批判』」(講談社現代新書)が刊行されました




近代哲学が形而上学であり、いまや無用の長物であるといった現代の批判は、ながく哲学とつきあってきたわたしからは、ありえない誤解あるいは無理解にすぎない。カントの理説をほんとうに理解したものは、これまでの現代思想、現代科学の諸理論、その対立、イデオロギー性、混乱を、まったく新しい観点で眺めるようになるだろう。
そして、新しい人間の問題の扉が開かれるはずである。

(まえがき より)


3/20 「竹田教授の哲学講座21講」(みやび出版)が刊行されました。




……この本の発端は、わたしが早稲田大学に移ってきて間もない四年ほど前のこと、みやび出版の伊藤さんが研究室にやってきて、ふつうの人に分かる言葉で哲学の大事なエッセンスを、といって強くすすめてくれて始めた連載エッセイである。ちょうど院生や社会人の仲間と、哲学者を一人ずつ取り上げてミニレクチャーと質問という形で英語哲学講義をはじめていたので、その中味を反映できそうだとと思って引き受けた。応答形式になっているのはそのためである。
以後連載を延々と三年以上つづけてようやく本になることになった。連載時のものに大幅に手を加えてある。伊藤さんの熱意で思わぬ形の本になり、ありがたく思っている。
(あとがき より)



「完全解読 カント『実践理性批判』」(講談社選書メチエ)




……カントは、実践理性の根本法則を「君の意志の格律が、常に同時に普遍的立法の原理として妥当するように行為せよ」という定言命法によって規定したが、その内実は、いくつかの理由で近代社会の倫理の本質を表現している。つまり、カントの「道徳」の概念は、それまで存在していた、共同体的、宗教的倫理から、本質的に区別されるべきものだ。
……カントによれば、善悪の判断は純粋な形式性から現われる。その内実はある意味できわめてシンプルである。つまり主観にとっての「善い」ではなく万人にとっての(客観的な)「善い」だけが、「普遍的立法」の基準となるというのだ。

しかし、カントにおいて、この普遍的立法の考えは一つの重大な難問を内包するものだった。それが実践理性のアンチノミー、つまり福徳一致の不可能性というアポリアにほかならない。
……この難問の回答が、最も徳ある人が最も大きな幸福に値するという「最高善」の理念、いわば「最大道徳の最大幸福」あるいは「世界の道徳的完成」の理念である。そしてこの理念の可能性の条件として、カントは「神」「魂の不死」「自由」の理念を要請する。これが『実践理性批判』の最大の山場であって、この理念の要請の「客観的な必然性」を、カントがどのように論じているかを、読書はよく吟味してほしいと思う。



こちらが「完全解読 カント『純粋理性批判』」です。




本書は「完全解読ヘーゲル『精神現象学』」に続く完全解読シリーズの二冊目にあたる。……
これまで哲学に近づかなかった一般の読者に、もっと身近な仕方で哲学の扉を開いてもらいたいということ。そして、哲学に対してやや壁を感じていた若い世代に、新しい時代を拓くための大きな武器としてこれを利用してもらいたいということ、この二つが著者の望みである。

いま、近代の社会の功罪は明瞭である、それははじめて人間に広範な自由を与えたが、同時に万人を、そして人間の生活の一切を、欲望競争の不合理な渦の中に巻き込んでいる。マルクス主義やポストモダン主義は、これに対抗しようとする大きな思想の潮流だったが、いまやその限界効用に達してしまった。
人間と社会について根本的に新しい展望と構想が拓かれるべき時代が来ているのだ。そしてその課題を引き受けるのはつねに新しい世代である。さまざまな古い叡智とともに、近代についての基本構想として現われた西洋哲学再理解が、いまなによりも重要なものとなっている。カントから始めよう、とわたしは言いたい。
(「はじめに」より)



完全解読、記念すべき第1弾
「完全解読ヘーゲル『精神現象学』」(講談社メチエ)



人だれしもが抱く「ほんとうの生き方」への憧れは、
近代において、どのようなかたちをとりうるか。
魂の通じ合いとしての恋愛。
社会変革を目指す革命。
道徳的生き方、芸術と学問による自己表現 
− 『精神現象学』は、近代社会における人間の生と社会の在り方の「可能性」を、
深く洞察した希有の書だ。
難解で鳴るヘーゲルの文章を徹底的に解読し、
これまでになく平易かつ明快な言葉で、
思想の新たな可能性を開く



「超解読!はじめてのヘーゲル『精神現象学』



すでに2007年に、われわれ(以下西・竹田のこと)は、『完全解読ヘーゲル『精神現象学』』(講談社メチエ)を出した。(2010年には『完全解読カント『純粋理性批判』』)。超難解で鳴る主要な哲学書を一般の読者が理解できるように徹底的に解読する、というのが趣旨だったが、この完全解読シリーズでさえ、なお難渋という声を多く聞いた。哲学の貴重な富を一般の人びとに知ってもらいたい、というのはわれわれの長年の思いだったので、ふたりで相談の結果、では、もういちどさらに徹底的に読み砕こうということになった。これがその「超解読シリーズ」の第一弾である。
「完全解読」と「超解読」の棲み分けは、前者は、もちろん好学の士にはそれ自体でも読み進められるが、原テクスト(独文・訳文)の解読のためのリファレンスとしても利用できると思う。後者は、ほとんど予備知識なしでも『精神現象学』の独自のストーリーを追えるように、と配慮している。
(「あとがき」より)



「人間的自由の条件」、文庫化(講談社学術文庫)されました。



近代は、
人間がはじめて「自由」な精神の国へ向かって歩み出した歴史的始発点であったが、
それはまだ長い道程の端緒についたばかりだといわねばならない。

  もしわれわれが、
「近代社会」を人間の創造的活動の多様な承認ゲームへと推し進めることができるなら、
人間精神はその無限の本質を
いっそう豊かに発現してゆくにちがいない。
(本文より)


「恋愛論」、文庫化されました(ちくま学芸文庫)




「『精神現象学』完全解読」
(未改定稿)一部特別公開


(contents)
はじめに
緒論
自己意識より「主奴論」

意識章(西研さんのHPへ)


「僕の
 哲学? ノート」加藤典洋

第一部
竹田青嗣「現象学入門」

第二部
茂木健一郎「心を生み出す脳のシステムーー「私」というミステリー






 竹田青嗣の不定期エッセイ

 管理人日記(近況)



 2008年度著作リスト



 朝日カルチャーセンター

NHK文化センター



(草場書房「洪水」第2号より)
「音楽、生を貫くエロスの穂 陽水について」


(京都日本作業行動研究会大会での講演より)

「実践の原理としての現象学」


椙山女学園講演
「哲学する感動―自分を知るための哲学入門」

 ポストモダン思想は終わったのか?

 BOOKアサヒコム インタビュー
近代社会・資本主義再考  >>前編 >>後編

 対談:夏目房之介(漫画評論家)×竹田青嗣



 ヘーゲル『精神現象学』

カント『純粋理性批判』

  Information







『完全解読「現象学の理念」』『現象学の復興(完全解読のあとがき)』(日英対訳版/英語版/日本語版) をUPしました。


 IHSRC(国際人間科学学会)でのプレゼンテーション「An Attempt of Complete Decoding of The idea of phenomenology ”」の動画をUPしました。

上記プレゼンの日本語バージョン、「『現象学の理念』完全解読の試み」(NHK文化センター講義より)の動画もUPしました(9/15)。

10月15日 朝日カルチャー新宿で、「完全解読ニーチェ」(後期)が開講されます。

10月30日NHK文化センター青山教室で、「ハイデガー『存在と時間』を完全解読する」(後期)が開講されます。


6月3日NHK文化センター青山教室で、東日本大震災復興支援チャリティー講座「価値の転換は可能か〜震災後を考える〜」が開かれました。動画が公開されています。

パネラーで参加した、参議院行政監視委員会主催のパネルディスカッション 「新しい公共について考える」の記録です。

「20*20」(慶応大学湘南藤沢キャンパスの学生さんが開設するサイト)にインタビュー「哲学が世界を変える!」が掲載されています。

3月26日NHK教育テレビ「わたしの思考探究」が放映されました。


2010年7月17日(土)朝日カルチャーセンター横浜教室で、講座「現象学的心理学の可能性V」が開かれました。
 講座報告:「現象学的心理学の可能性」


2009年7月18日(土)朝日カルチャー横浜での、講座「現象学的心理学の可能性」の報告が、山竹伸二さんのホームページに載っています。

「看護に生かす現象学の知」(講演「看護実践と現象学」より)をUPしました。

「カント純粋理性批判完全解読」,「純粋理性のアンチノミー」をUPして更新しました。(2009/01/24第一アンチノミー更新)

橋爪代三郎さんとの講座「炭素革命と世界市民の正義」の報告をUPしました。(現研HPより)

インタビュー「音楽、生を貫くエロスの穂 陽水について」(『洪水」第二号洪水企画 草場書房)をUPしました。

加藤典洋さんの「僕の哲学?ノート」をUPしました。「現象学」の発想の核心を、楽しく明快に説き明かしています。

朝日新聞「どらく」でカルチャー講座の模様が紹介されました


 →社会の教科書(西研ホームページより)